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創業計画書の「文章の部分」を作る 指定の計画書に書く

「SWOT組み合わせ」で作った文章を元に、
公庫、信用保証協会の創業計画書に書き込んでいきます。
実際の創業計画書は、「創業計画書の作り方」のところに
エクセルファイルでおいてあります。

まず、全ての創業計画書に共通する書き方の注意点をあげ、そして
公庫、信用保証協会(金融機関窓口)、信用保証協会(自治体窓口)
それぞれの創業計画書の特徴に合わせた書き方を説明します。

全ての創業計画書に共通する書き方の注意点

全ての創業計画書に共通する書き方の注意点は以下の3点です。

1.空欄は作らず、全部埋める
2.別紙をつける
3.専門用語など分かりづらい言葉は使わない

→手書きの方が良い?

1.空欄は作らず、全部埋める

創業計画書の欄は全て埋める必要があります。
きちんと全部埋めているかによって、
金融機関が重視する点①社長には事業に対する熱い想いがあるか
判断されるからです。

例えば、
事業内容について10行書くことができる欄に、
2、3行しか書いていない人と、10行びっしりと埋めた人では、
どちらが事業に対する熱い想いがあるといえるでしょうか。
熱い想いを持っている人は事業内容について深く考えていますから、
書く内容は自然と多くなります。行数の多い方が想いは強いと判断されます。

これは逆にいうと、
熱い想いを持っている人であっても、
空欄が目立つ創業計画書を出してしまうと、
せっかくの熱い想いが相手に伝わらないということです。

審査面談の時に口で伝える、という手もあるかもしれませんが、
言いたいことが言えない可能性、きちんと相手に伝わらない危険があります。
また、融資実行の判断は、審査面談担当者ではなく、その上司が行います。
上司は創業計画書に書いてある内容を中心に判断を行います。
隙間なく空欄を埋め、文書でしっかりと準備した方が安全です。

空欄を埋めるコツは、創業計画書の項目にこだわりすぎないことです。
のちほど詳しく説明します。

2.別紙をつける

上記のとおり、
空欄は全部埋めた方が良いのですけれども、
実際は、書きたいことがありすぎて、
スペースが足りない、という場合が多いです。

特に、日本政策金融公庫指定の創業計画書は、
文章を記入するスペースが数行しかなく、
文字のサイズを変更することもできないため
書ききれないと思います。

このような場合、
別紙を用意して、それに文章を記述します。
指定の創業計画書には「別紙参照」とだけ記入します。
こうすれば、スペースに関係なく、いくらでも書くことができます。

別紙に決まった形式はありません。
ワードやパワーポイントで作成したもので大丈夫です。

→別紙枚数はどれくらい?

3.専門用語など分かりづらい言葉は使わない

業界の人しか分からない専門用語はなるべく使わないようにします。
金融機関の審査担当者はあらゆる業界に詳しいわけではありません。
業界を全く知らない人に説明するつもりで、言葉を選んだ方が良いです。

専門用語を多く使うことで、
専門知識や業界経験の豊かさをアピールできると考える方がいらっしゃいますが、
逆効果です。

何を言っているのか分かりませんので、
金融機関が重視する点①社長の事業に対する熱い想い
も伝わりません。
また、相手の立場に立ち、読みやすいように文章を書いているかどうか、
金融機関が重視する点②社長の人柄
も見られています。「文章は人格を表す」です。

もし、専門用語を使わないと事業内容を説明できない、という場合は
創業計画書とは別に説明文を付けるなどして相手が読みやすいようにします。

公庫の創業計画書「文章の部分」に書く

公庫の創業計画書は、指定のものを使って、きちんと全て埋めます。
パワーポイントなどで作成した、内容が重複する
別形式の創業計画書を提出する必要はありません。

「1.創業の動機」

すでに作成した「経営理念」と、
なぜそのような経営理念にしたのか、理由やきっかけを書きます。

もし書く量が足りずに、空欄が生じても、そのまま置いておきます。

「2.経営者の略歴等」

略歴、事業経験は事実そのままを書きます。
事業経験は、自己資金と同様に重要なポイントです。

→事業経験も重要

就職や転職の際に書く、履歴書と同じような形で

■平成10年4月~平成15年12月
株式会社AのZ支店で○○サービスの営業を担当

■平成16年1月~平成18年3月
株式会社Aの本店経営企画部で○○を担当

■平成18年4月~現在
株式会社Bで法人顧客に対し、○○サービスの営業を担当


などと詳しく記入します。

→経歴の数が多い場合

事業経験は
どのように自己資金を貯めてきたのかの根拠にもなります。
社内で表彰された、社長や先輩、お客様から誉められたなどの
武勇伝があればセールスポイントにもなります。

別紙を付けてもかまいませんので、積極的に書くと良いです。

→別紙枚数はどれくらい?

創業融資申込時点で、会社員の方の場合、
事業に専念することをはっきりさせるため、退職予定年月も書きます。

「3.取扱商品・サービス」

取扱商品・サービスの内容」の欄

どのような商品やサービスをお客様に提供するのか、
その内容を書きます。

「売上シェア」は、
数字の部分を作成した後に記入します。
今はそのまま置いておきます。

→記入方法はこちら


「セールスポイント」の欄

「SWOT組み合わせ」で作成した文章を使ってアピールします。
作成した文章の中で特に伝えたいもの、
「社長の事業経験を元にした強み」
を組み合わせている文章を中心に書き込んでいきます。

といっても、書き込める行数は3行だけですので、
作成した文章を全て入れることは難しいと思います。

記入するコツとして、
SWOTの中の強み(S)だけを箇条書きにし、
詳しい組み合わせ文章は別紙にまとめる方法があります。
例えば、セールスポイントの欄には

「①5年以上の事業経験と商品開発能力、②集客につながる幅広い人脈、
③安く仕入れる独自ルート、④駅に近い立地、その他詳しくは別紙参照」

とだけ記入しておきます。
「機会(O)」や「脅威(T)」との組み合わせ文章および
その詳しい内容は別紙に書き込みます。

→別紙枚数はどれくらい?
→別紙使わず1ページにまとめる?

別紙に記入する際も、コツがあります。
SWOTの強み(S)ごとに文章をまとめます。
例えば、以下のように書きます。

①5年以上の事業経験と商品開発能力

60歳以上の人口が周辺で増えています。
また、アンケート結果によると、
味や安全性を重視する高齢者が増えています。
社長の商品開発能力を活かし、素材にこだわった、
高齢者好みのメニューを提供していきます。
ヘルシーメニューも提供することで、
健康への関心が高まっている高齢者を取り込んでいきます。

②集客につながる幅広い人脈

③安く仕入れる独自ルート

④駅に近い立地

「強み(S)」をまとまりの表題とし、その下に続けて、
それと「機会(O)」や「脅威(T)」を組み合わせた文章を書きます。
この方が読み手も理解しやすくなります。


「販売ターゲット・販売戦略」の欄

「販売ターゲット」とは、
SWOT分析の最初に設定した「標的」そのものです。
「どこの、どんなお客様を狙っていくのか」ということです。

【どこの】最寄駅周辺の
【どんなお客様に】価格よりも品質と味を重視している高齢者のお客様に

という標的を設定しました。これをそのまま書きます。


「販売戦略」とは、販売促進方法=広告宣伝方法です。
ターゲットに向かって、どんな方法で商品・サービスを売り込んで行くのかを書きます。
SWOT分析の中の「強み(S)」であげた販売促進方法、
それを使ったSWOT組み合わせ文章をそのまま書きます。

以下のとおり、標的と販売促進方法をつなげれば完成です。

当店のターゲットは、最寄駅周辺の、価格よりも品質と味を重視している高齢者のお客様です。
販売戦略としては、社長である私の人脈を活かして営業を行います。私は中高年イベントサークルの代表であり、近隣の他サークルとも交流があります。合同イベントを企画するなど、交流を広げます。

「セールスポイント」の欄と、記載が多少重複しても問題ありません。


「競合・市場など企業を取り巻く状況」の欄

「競合の状況」とは、競争相手、ライバルのことです。
「市場の状況」とは、業界全体の景気のことです。

→専門家に分析を依頼する?

これらは、
SWOT分析の「外部環境分析」であげた
「機会(O)」と「脅威(T)」そのままです。
SWOT分析をしておけば、必要な文章がすべてそろいます。

以下のようにまとめます。

健康志向の高まりもあって、価格よりも味や安全性を求める高齢者が増えています。当店のヘルシーメニューは高齢者のお客様に受け入れられると考えます。周辺には競合飲食店が複数存在しておりますけれども、低価格だけを売りにするお店がほとんどです。味や安全性の面で独自性を出すことで、競合店と差別化を図ります。

注意点としては、
機会(O)と脅威(T)の事実だけそのまま並べてしまうと

「だから何?」

と思われてしまいます。
強み(S)×機会(O)または
強み(S)×脅威(T)を組み合わせた
SWOT組み合わせ
文章を参考に
「機会をつかめる!」
「脅威があるけど大丈夫!」

という方向性で書きましょう。

「セールスポイント」の欄と、記載が多少重複しても問題ありません。

空欄を埋める

「1.創業の動機」の項目で空欄が生じた場合、
「3.取扱商品・サービス セールスポイント」の項目で使った
「強み」の文章を使って埋めてしまいます。

逆に、
「3.取扱商品・サービス セールスポイント」の項目で空欄が生じた場合、
「1.創業の動機」の項目で使った「経営理念」の文章で埋めます。

文章が繰り返し、重複になっても問題ありません。

例えば、
「1.創業の動機」の項目が
「美味しい料理を提供して、高齢者のお客様の健康に役立ちたいと考えます。」
という文章だけで、空欄が出来てしまったとします。

その場合、
「3.取扱商品・サービス セールスポイント」の項目で使った
「強み」の中でも「一番の強み」を使って埋めてしまいます。

SWOT組み合わせ例①

社長の商品開発能力(強み)を活かし、
ヘルシーメニューを提供することで、
健康への関心が高まっているお客様(機会)を取り込んでいきます。

という文章が一番の強みだとすると、

「1.創業の動機」
「美味しい料理を提供して、高齢者のお客様の健康に役立ちたいと考えます。
健康に関心を持つお客様が増えています。
前職で高い評価を得ていた社長の商品開発能力を活かして、
例えば、ヘルシーメニューを提供していきます。

お客様に美味しさと元気を提供したいと思います。」

というようにつなげます。
重複が気になるかもしれませんけれども、
一番の強みであれば、繰り返して強調すべきです。
重複はむしろ自然です。

自然につなぐことができるのは、
「SWOT組み合わせ」の文章が経営理念に沿ったものだからです。
文章を調整しやすくする意味でも、
「SWOT組み合わせ」の文章は経営理念に沿って作る必要があります。

欄を埋めるため、といっても、
「弱み(W)」の組み合わせ文章は使わない方が無難です。
セールスポイントとしてアピールするのは難しいからです。

創業計画書には積極的に書かず、
審査面談対策や、今後の経営課題として
頭の片隅に置いておきましょう。

空欄を埋める「強み」が足りない場合は、
もう一度SWOT分析に戻って強みを洗い出しましょう。

→SWOT分析へ

「9.自由記述欄」

公庫指定の創業計画書に書いてあるとおり、
「追加でアピールしたいこと、事業を行ううえでの悩み、欲しいアドバイス等」
を記入できます。「自由」とありますけれども、
熱い想いを伝えるには、空欄にせず、積極的に埋めた方が良いです。
この欄には、

・今後の課題
・将来の目標

などを書いておくのが無難です。
SWOT分析の弱み(W)や5年後、10年後の目標などを
さらっと前向きに書いておくのが無難です。
具体的には次のとおりです。

販売促進方法がサークル代表としての人脈だけなので、別の、新しい高齢者人脈を開拓していきます。周辺地域の商工会や経営者交流会などに参加します。オススメ交流会などの情報があれば、紹介して頂きたいです。まずは1店舗目を軌道に乗せ、経営を安定させます。5年後をめどに、2店舗目を出店したいと考えます。

あくまでさらっと前向きです。

弱みを書く場合は、
どのように解消していくのか、という点も必ず書きます。

そうしないと、創業計画書の最後の欄が
後ろ向き、弱々しい、マイナスの印象で終わってしまいます。
読み終わったあと、暗い感じになります。

弱みすべてについて書く必要もありません。
弱みを並べすぎると、読み手が不安になります。

他にも、
「事業を行ううえでの悩み」として
「もし売上が伸びず、お金が苦しくなったら、追加融資をしてほしい」
などと記入してしまうと、
「もう少し準備してから創業した方が良いのでは?」
となり、マイナスイメージとなります。ご注意ください。

公庫指定の創業計画書だけ提出する

「SWOT組み合わせ」の文章を全部使ってアピールしたい、
公庫指定の創業計画書とは別形式の創業計画書を作ってはどうか?
と思われるかもしれません。

公庫は指定の創業計画書だけで十分です。

ほとんど同じ内容の計画書を2つ提出すると、
「まとめてほしかったなあ」と言われてしまいます。

「2.経営者の略歴等」や
「3.取扱商品・サービス セールスポイント」で述べたとおり、
指定計画書の内容を補うための
別紙であれば問題ありません。

→別紙枚数はどれくらい?

その他

創業計画書以外に提出した方が良いものがあります。
文章の部分が事実であることを証明するもの
例えば、

●得意先や仕入先との契約がすでに決まっている場合は契約書
●社内コンテスト受賞歴がある場合はその賞状
●飲食業の場合はメニュー(案)


などを提出すると、創業計画書の内容の信用があがります。

信用保証協会(金融機関窓口)の創業計画書「文章の部分」に書く

信用保証協会(金融機関窓口)の創業計画書の書き方は、公庫と同じく、
指定の創業計画書をきちんと埋めます。
これに加え、別形式の創業計画書を作成しても構いません。

「(1)事業内容(取扱商品・主製品またはサービス)」

どのような商品やサービスをお客様に提供するのか、 その内容を書きます。
どこのどんなお客様を相手にしたいのか、標的もここに書きます。

そして、
「SWOT組み合わせ」で作成した文章を使って
商品・サービスをアピールします。

作成した文章の中で特に伝えたいもの、
「社長の事業経験を元にした強み」を組み合わせている文章
のうち、商品・サービスに関係するものを中心に書き込んでいきます。

「(2)創業の目的と動機」

すでに作成した「経営理念」と、
なぜそのような経営理念にしたのか、理由やきっかけを書きます。

もし書く量が足りずに、空欄が生じても、そのまま置いておきます。

「(3)創業する事業の経験」

略歴、事業経験は事実そのままを書きます。
事業経験は、自己資金と同様に重要なポイントです。

→事業経験も重要

就職や転職の際に書く、履歴書と同じような形で

■平成10年4月~平成15年12月
株式会社AのZ支店で○○サービスの営業を担当

■平成16年1月~平成18年3月
株式会社Aの本店経営企画部で○○を担当

■平成18年4月~現在
株式会社Bで法人顧客に対し、○○サービスの営業を担当


などと詳しく記入します。

→経歴の数が多い場合

事業経験は
どのように自己資金を貯めてきたのかの根拠にもなります。
社内で表彰された、社長や先輩、お客様から誉められたなどの
武勇伝があればセールスポイントにもなります。

別紙を付けてもかまいませんので、積極的に書くと良いです。

→別紙枚数はどれくらい?

創業融資申込時点で、会社員の方の場合、
事業に専念することをはっきりさせるため、退職予定年月も書きます。

「(4)強み、セールスポイント及び競合状況」

「SWOT組み合わせ」で作成した文章を使います。

▼強み、セールスポイント

作成した文章の中で特に伝えたいもの、
「社長の事業経験を元にした強み」を組み合わせている文章
を中心に書き込んでいきます。

記入するテクニックとして、
SWOTの強み(S)ごとに文章をまとめる方法があります。
例えば、以下のように書きます。

①5年以上の事業経験と商品開発能力

60歳以上の人口が周辺で増えています。
また、アンケート結果によると、
味や安全性を重視する高齢者が増えています。
社長の商品開発能力を活かし、素材にこだわった、
高齢者好みのメニューを提供していきます。
ヘルシーメニューも提供することで、
健康への関心が高まっている高齢者を取り込んでいきます。

②集客につながる幅広い人脈

③安く仕入れる独自ルート

④駅に近い立地

「強み(S)」をまとまりの表題とし、その下に続けて、
それと「機会(O)」や「脅威(T)」を組み合わせた文章を書きます。
この方が読み手も理解しやすくなります。

「事業内容(取扱商品・主製品またはサービス)」
で書いた内容と多少重複しても大丈夫ですし、
書ききれなかった文章を、ここに書き込んでもかまいません。

▼競合状況

「競合状況」とは、競争相手、ライバルのことです。

→専門家に分析を依頼する?

これらは、
SWOT分析の「外部環境分析」であげた
「機会(O)」と「脅威(T)」そのままです。
SWOT分析をしておけば、必要な文章がすべてそろいます。

以下のようにまとめます。

健康志向の高まりもあって、価格よりも味や安全性を求める高齢者が増えています。当店のヘルシーメニューは高齢者のお客様に受け入れられると考えます。周辺には競合飲食店が複数存在しておりますけれども、低価格だけを売りにするお店がほとんどです。味や安全性の面で独自性を出すことで、競合店と差別化を図ります。

注意点としては、
機会(O)と脅威(T)の事実だけそのまま並べてしまうと

「だから何?」

と思われてしまいます。
強み(S)×機会(O)または
強み(S)×脅威(T)を組み合わせた
SWOT組み合わせ
文章を参考に
「機会をつかめる!」
「脅威があるけど大丈夫!」

という方向性で書きましょう。

「セールスポイント」の欄と、記載が多少重複しても問題ありません。

「(5)補足説明」

補足といって空欄にしてはいけません。
「SWOT組み合わせ」で作成した文章を使います。
セールスポイントを積極的に記入しましょう。

空欄を埋める

「公庫」の創業計画書と同様に、
重複を気にせず「強み」の文章を使ったり、
他の項目で使った文章を空欄に入れていきます。

全て経営理念に沿って考えられた文章ですから、
項目にこだわりすぎず、
書き方を工夫すれば、どの項目にも入れられます。

空欄を埋めるため、といっても
「弱み(W)」の組み合わせ文章は使わない方が無難です。
セールスポイントとしてアピールするのは難しいからです。

創業計画書には積極的に書かず
審査面談対策や、今後の経営課題として
頭の片隅に置いておきましょう。

空欄を埋める「強み」が足りない場合は、
もう一度SWOT分析に戻って強みを洗い出しましょう。

→SWOT分析へ

信用保証協会指定の創業計画書以外も提出してOK

「SWOT組み合わせ」の文章を全部使いたい、
しっかり作ったことをアピールしたい、
という場合は、書き足りなかった分だけ
別紙を付けても良いですし、指定のものに加えて、
全く別形式の創業計画書を添付しても構いません。

→別紙枚数はどれくらい?

信用保証協会は
指定以外の創業計画書を提出した場合でも、
それもある程度評価してくれます。

どのような創業計画書を作るかは、次の
「信用保証協会(自治体窓口)の創業計画書を書く」をご覧ください。

その他

創業計画書以外に提出した方が良いものがあります。
文章の部分が事実であることを証明するもの
例えば、

●得意先や仕入先との契約がすでに決まっている場合は契約書
●社内コンテスト受賞歴がある場合はその賞状
●飲食業の場合はメニュー(案)


などを提出すると、創業計画書の内容の信用があがります。

信用保証協会(自治体窓口)の創業計画書「文章の部分」に書く

信用保証協会(自治体窓口)の創業計画書の書き方は、
信用
保証協会(金融機関窓口)と同じです。
自治体指定の創業計画書をきちんと全部埋めます。

余裕があれば、指定のものに加えて、
以下のような創業計画書(コンサル的創業計画書)を別に作っても良いです。

中小企業診断士をはじめとするコンサル好みのつくりになっています。
ワードで作成し、グラフや表を入れて色鮮やかにするのも良いです。
書く材料はすでに「SWOT組み合わせ」までに出てきています。

「2.外部環境分析」
「3.内部環境分析」
「4.SWOT分析」
これらはSWOT分析の表の内容をそのまま書くだけです。

→強みと弱みどちらから書く?

「6.経営方針(ストアコンセプト)」の
「どこの」、「誰に」は「標的」のことですし、
「何を」は強みとなる商品・サービス、
「どのように」は販売促進方法です。

「7.課題の達成方法」だけは、
「5.課題」の内容を具体的にどうやって達成するのか、書く必要があります。
「具体的に」とは、いつ、どこで、誰が、何を、どのように行動するのかという意味です。

例えば、
「5.課題 商品の課題」が「ヘルシーメニューを提供する」
である場合、達成する方法としては、
「来店客がどんな健康問題をかかえているか、アンケートを取り、
社長は3ヶ月に1回新しいメニューを開発する」などです。 

「創業融資全体の流れ」で説明したとおり、
自治体経営相談員である中小企業診断士の助言、修正は
4回ほど受けなければなりません。

コンサル的創業計画書を提出することによって評価が高まり、
助言回数が軽くすむ場合があります。
申し込み手続が多少早まる程度ですので、
余裕があれば挑戦すると良いでしょう。

創業計画書の「文章の部分」できあがり

以上、「創業計画書の文章の部分」が出来上がりました。
出来上がったら、改めて全体を、最初から最後まで、通して読んでみて下さい。

 金融機関が重視する点①社長の事業に対する熱い想い

が創業計画書全体に表現されているか、確認してください。  
確認できればOKです。

次は、創業計画書の「数字の部分」を作ります。

数字を作る準備として、まず
「減価償却費とお金の関係」および「CVP分析」を説明します。
どちらも数字を作るためには必ず理解しておく必要があるものです。

これらは、当ホームページの中で
もっとも難易度の高い話になりますけれども、
今後の経営にきっと役に立ちますので、引続き、ぜひご覧ください。

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西田恭隆(nishida  yasutaka)
     ◆公認会計士
         ◆中小企業診断士
             ◆税理士事務所

所長の著書

  「税理士ができる
   『中小企業の資金調達』
          支援実務」

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