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創業計画書の「数字の部分」を作る 指定の計画書に書く

エクセルの内容を指定の創業計画書に転記する前に、もう一度、
公庫と信用保証協会(東京都)の創業計画書のつくりを確認します。

どちらの「数字の部分」も内容は同じ、以下のとおりです。

■売上先、仕入先などの取引先
■借りたお金の使い道
■売上と利益の見込み

同じ色のところは、内容も同じです。
公庫、信用保証協会についてそれぞれ項目順に書き方を説明していきます。
書き方の注意点は、「創業計画書の文章の部分を作る」と同じく、
「手書きする」です。

実際の創業計画書は「創業計画書の作り方」のところにおいてあります。

公庫の創業計画書「数字の部分」に書く

「3.取扱商品・サービス」

エクセル「①売上高と費用の見込み」
売上グループごとに自動計算されている
売上「構成割合」が「売上シェア」です。
この数字を記入します。全部合計で100%になります。

「4.取引先・取引関係等」

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売上や仕入を取引先ごとに分けたものです。
それぞれ全部合計で100%になります。

エクセル「①売上高と費用の見込み」
売上や仕入を取引先ごとにグループ分けしている場合、
自動計算された「構成割合」をそのまま書けば大丈夫です。

売上や仕入のグループが取引先ごとになっていない場合、
「売上全体のうち、A社は60%、B社は30%、その他10%くらいかな」
「仕入全体のうち、C社から80%、D社は20%くらいかな」
ざっくり決めてしまいます。


掛取引の割合、回収・支払の条件
エクセル「⑦売上と仕入の資金繰り」で入力した内容です。
外注も考え方、書き方は売上、仕入と同じです。

「7.必要な資金と調達方法」

7番の表は次のような内容になっています。

右側の調達方法
自己資金の金額と、融資申込金額を書きます。
「調達の方法」の空欄には
■借入期間と据え置き期間、年利
■1年あたりの返済額とひと月あたりの返済額

を書きます。

エクセルで例にした会社だと、
自己資金200万円、借入金400万円、
右側合計600万円です。
調達方法の欄に書く内容は、
■借入期間10年、年利4%
■1年あたりの返済額40万円、ひと月あたりの返済額約3万円
となります。

→自己資金の一部だけを資本金にした場合

左上の設備資金の使い道を埋める
まず、左上の設備資金の金額から埋めていきます。
エクセル①の「設備と減価償却費」で入力した
設備の購入金額を書いていきます。

エクセルで例にした会社だと、
車80万円、備品50万円、内外装100万円、敷金50万円、
合計280万円です。

→「万円」未満の金額の書き方

左下の運転資金の使い道を埋める
また「運転資金」という新しい言葉が出てきましたけれども、これは
「毎月毎月会社を経営するために必要なお金のうち、設備資金以外のお金」
です。
営業支出のうち、会社設立費用と支払利息以外はすべて運転資金
と考えて大丈夫です。
エクセルの例だと、下の「提出用」資金繰り表上の赤い枠の項目になります。

7番の表の左側合計は右側合計600万円と同じにしなければなりません。
いま左上の設備資金が280万円ですので、
左下の運転資金として600万円-280万円=320万円
使い道を記入する必要があります。
運転資金の項目から、320万円分抜き出します。

今回の例では、仕入から抜き出せば足ります。
仕入320万円(5月、6月、7月分の現金仕入と掛仕入)
どの項目から抜き出しても構いませんけれども、
運転資金は3ヶ月分程度とします。

仕入や費用にお金を使う→売上からお金を得る→仕入や費用にお金を回す、
という繰り返し=運転資金が回ることで会社は成長していきます。
運転資金が3ヶ月分を超えると、いつまでたっても運転資金が回らず、
借金でなんとか回しているような会社、という印象になってしまいます。
運転資金は3ヶ月分程度におさえます。
短ければ短いほど印象は良いです。

→3ヶ月は目安

左右の金額が一致していることを確認

以上のとおり、
左側の金額は、まず設備資金の金額を埋めて、
右側の金額に合うように、運転資金の金額をひろって作ります。

「8.事業の見通し(月平均)」

エクセル「提出用」シートの「創業計画」の金額を書きます。

「エクセル④季節性の設定」で
右肩上がりのイメージで季節性の数値を設定していますので、
開業して約1年後は軌道に乗った感じの売上利益の金額になっています。
軌道に乗るのはもっと早い!という場合は、
3ヶ月後や半年後の数値を書いても大丈夫です。

給与などの人件費と家賃、支払利息以外の経費は「その他」にまとめます。
法人税等も「その他」に入れます。

右の空欄「売上高、売上原価(仕入高)、経費の根拠」は、
売上=単価×ひと月あたり数量、
仕入=単価×ひと月あたり数量または売上×原価率
と書きます。原価率=仕入単価÷売上単価です。

単価や内容は「エクセル①売上高と費用の見込み」と同じように、
数量については「エクセル⑧季節性の設定」の数量を書きます。
固定費の金額は「創業当初」と「軌道に乗った後」で金額は変わりません。
ひと月あたり金額を書きますが、
給与は、内訳として人数やひとりあたりの金額も書きます。

以上で公庫指定の創業計画書の「数字の部分」の作成は終わりです。

→細かい数字は1年分でOK

公庫指定の創業計画書は、「掛取引の割合」など、
資金繰り表作成に必要な情報の記入を求めています。
ここからも、資金繰り表の提出が求められていると考えて良いです。
提出しないよりも、提出した方が印象は良いです。

信用保証協会の創業計画書「数字の部分」に書く

「3.販売先・仕入先」

販売・受注予定額と仕入・外注予定額
売上や仕入を取引先ごとに分けたものです。

エクセル「①売上高と費用の見込み」で
売上や仕入を取引先ごとにグループ分けしている場合、
売上高と変動費の「年間金額」をそれぞれそのまま書きます。

売上や仕入のグループが取引先ごとになっていない場合、
「仕入全体のうち、この会社からは80%くらい仕入れるかなあ」
とざっくり決め、年間金額×80%の額を書いてしまいます。

せっかくなので、「掛け取引割合」や
エクセル「⑦売上と仕入の資金繰り」で入力した
回収・支払条件も空いている場所に積極的に書き込んでいきます。

「4.創業時の投資計画とその調達方法や内容」

4番の表は次のような内容になっています。

右側の調達方法
自己資金の金額と、融資申込金額を書きます。
「調達の方法」の空欄には
■借入期間と据え置き期間、年利
■1年あたりの返済額とひと月あたりの返済額

を書きます。

エクセルで例にした会社だと、
自己資金2,000千円、借入金4,000千円、
右側合計6,000千円です。
調達方法の欄に書く内容は、
■借入期間10年、年利4%
■1年あたりの返済額400千円、ひと月あたりの返済額約30千円
となります。

→自己資金の一部だけを資本金にした場合

※信用保証協会指定の創業計画書の単位は
「万円」ではなく「千円」です。
以下「千円」単位を使って説明します。
 

左上の設備資金の使い道を埋める
まず、左上の設備資金の金額から埋めていきます。
エクセル①の「設備と減価償却費」で入力した
設備の購入金額を書いていきます。

エクセルで例にした会社だと、
車800千円、備品500千円、内外装1,000千円、敷金500千円、
合計2,800千円です。

→「千円」未満の金額の書き方

左下の運転資金の使い道を埋める
また「運転資金」という新しい言葉が出てきましたけれども、これは
「毎月毎月会社を経営するために必要なお金のうち、設備資金以外のお金」
です。
営業支出のうち、会社設立費用と支払利息以外はすべて運転資金
と考えて大丈夫です。
エクセルの例だと、下の「提出用」資金繰り表上の赤い枠の項目になります。

7番の表の左側合計は右側合計6,000千円と同じにしなければなりません。
いま左上の設備資金が2,800千円ですので、
左下の運転資金として6,000千円-2,800千円=3,200千円
使い道を記入する必要があります。
運転資金の項目から、3,200千円分抜き出します。

今回の例では、仕入から抜き出せば足ります。
仕入3,200千円(5月、6月、7月分の現金仕入と掛仕入)
どの項目から抜き出しても構いませんけれども、
運転資金は3ヶ月分程度とします。

仕入や費用にお金を使う→売上からお金を得る→仕入や費用にお金を回す、
という繰り返し=運転資金が回ることで会社は成長していきます。
運転資金が3ヶ月分を超えると、いつまでたっても運転資金が回らず、
借金でなんとか回しているような会社、という印象になってしまいます。
運転資金は3ヶ月分程度におさえます。
短ければ短いほど印象は良いです。

→3ヶ月は目安

左右の金額が一致していることを確認

以上のとおり、
左側の金額は、まず設備資金の金額を埋めて、
右側の金額に合うように、運転資金の金額をひろって作ります。

「5.損益計画」

エクセル「提出用」シートの「創業計画」の金額を書きます。
信用保証協会の売上と利益の見込みは年間金額ですので、
一番右の「年間金額」をそのまま書きます。

給与などの人件費と家賃、光熱費、減価償却費、支払利息以外は
「その他経費」にまとめます。法人税等も「その他」に入れます。
「営業利益」はエクセルの「税引後利益」と同じ金額となります。

右の空欄【計算根拠】
売上=単価×ひと月あたり数量、
仕入=単価×ひと月あたり数量または売上×原価率
と書きます。原価率=仕入単価÷売上単価です。

単価や内容は「エクセル①売上高と費用の見込み」と同じように、
数量については「エクセル⑧季節性の設定」の数量を書きます。

固定費はひと月金額×12ヶ月と計算し、
給与は、内訳として人数やひとりあたりの金額も書きます。

2年目以降の「損益計画」はCVP分析を使って金額を出します。
右肩あがりの売上高にしますので、
2年目=1年目の1.1倍、
3年目=2年目の1.1倍
くらいの伸びで計算します。

→2倍、3倍はダメ?

エクセルの会社の例だと以下のとおりです。

2年目
売上高30,800千円(1年目28,000千円×1.1倍)
限界利益6,160千円(限界利益率20%)
固定費5,400千円(うち減価償却費360千円
税引前利益760千円(6,160千円-5,400千円)
法人税等304千円(税引前利益760千円×40%)
税引後利益(営業利益)456千円(760千円-304千円)

3年目
売上高33,880千円(2年目30,800千円×1.1倍)
限界利益6,776千円(限界利益率2%)
固定費5,400千円(うち減価償却費360千円
税引前利益1,376千円
法人税等約550千円(税引前利益1,376千円×40%)
税引後利益(営業利益)826千円(1,376千円-550千円)

上記太字の
売上高、減価償却費、営業利益を創業計画書に書き込みます。
「損益計画」の計算根拠は求められていませんので、書く必要はありません。
1年目ですら予測するのが困難ですので、
2年目、3年目の売上や利益はほとんど予測不能です。
あまり時間をかけて計算するものではありません。

→細かい数字は1年分でOK

以上で信用保証協会指定の創業計画書の「数字の部分」の作成は終わりです。

創業計画書の「数字の部分」を作る   まとめ

公庫と信用保証協会指定の創業計画書の「数字の部分」と
資金繰り表の作成方法を説明しました。

作成の流れをまとめると、次のとおりです。

CVP分析を使って売上利益の年間見込みを作り、年間の創業計画書を作る。

▼季節性を考えながら、月ごとの創業計画書を作る。

資金繰り表を作るためには、
月ごとの入出金と、取引先ごとの掛け取引割合が分からなければなりません。
そのためには、月ごとの相手先別の売上と仕入の計画、
すなわち月ごとの創業計画書が必要になります。

▼月ごとの資金繰り表を作る。

売上や仕入のタイミングと掛入金や掛支払のタイミングは違うので、
実際のお金の流れに合わせて調整します。

エクセル操作を通じて、
年間創業計画書から資金繰り表までのつながりを理解できたと思います。

創業計画書は会社1年目の事業計画書でしたが、
2年目以降の事業計画書と資金繰り表を作成する流れもまったく同じです。
作成方法と内容を理解しておけば、今後、融資を受ける際に、
事業計画書や資金繰り表について説明を求められても、
自分の言葉で、自信をもって説明することができます。

創業計画書が出来上がりました。
それでは、金融機関を選んで申込みにいきましょう。

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西田恭隆(nishida  yasutaka)
     ◆公認会計士
         ◆中小企業診断士
             ◆税理士事務所

所長の著書

  「税理士ができる
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