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創業計画書の「文章の部分」を作る 経営理念

以下の2つによって、「文章の部分」は出来上がります。

●経営理念を考える
●SWOT分析を行う


「SWOT」などという怪しい横文字が出てきましたが、大した話ではありません。
それでは順番に説明していきます。

まずは経営理念です。
経営理念も聞きなれない言葉ですが、簡単にいうと、

その事業を行うことによって、結局、社長は世の中をどうしたいのか、
なぜ会社を作ろうと考えたのか、


という創業動機に関係するものです。
経営理念は、どんなことがあっても変わることのない、
これから会社を経営していく上での基本となる考え方です。

なぜ経営理念が大事かというと、これがないと、
経営が苦しくなった時に方向性を間違え、
ますます厳しい状況に陥る可能性が高いから
です。

順調だった会社が、不景気や厳しい競争によって赤字になったとします。
経営理念があれば、それに立ち返り、
これまで蓄積してきた会社の強みを見直し、
強みを活かす方向で活路を見いだせるかもしれません。

経営理念が無い会社だと、基本となる方向性が定まっていないため、
無謀な経営に走る傾向が強いです。

【例1】

「他の会社が大安売りしているから、ウチも質より量の作戦でいこう」
↓
価格競争に勝てる?売上が伸びても、いずれ利益は減るのでは?

【例2】

「他の業界は景気が良さそうだから、ウチも新しい事業をやろう」
↓
全く別の業界だと、これまで蓄積した強みが全く活かせないのでは?ゼロスタートで成功できる?

【例3】

「経営理論に詳しい人に社長をしてもらおう」
↓
実務経験は?会社のことも知らない、理論だけ詳しい人が会社経営できる?

投げやりになり、開き直って、ダメ元で一発逆転の策に頼りたくなります。
たまたま上手くいったとしても、一時しのぎにしかなりませんので、
また次の一発逆転を探すことになります。
バクチは続きません。

ピンチのたびに会社の方向性をコロコロ変えていては、
全て中途半端に終わります。

余裕がある時は、当たり前だと思うかもしれませんが、
苦しくなると冷静な判断ができなくなります。
創業計画書に創業動機を書いて終わりにするのではなく、
経営理念として、今のうちに固めておきましょう。

経営理念の条件をまとめると、次のとおりです。

●社長は世の中をどうしたいのか、なぜ会社を作ろうと考えたのかを表すもの
●景気が良くなっても、経営が苦しくなっても、何があっても変わらないもの


額縁に入れて10年、20年会社に飾るつもりで、じっくりと考えてください。
創業にあたっての社長の情熱が伝わるような経営理念が良いです。
情熱的なものにするためのポイントは3つです。

ポイント①「前向き」

「前向き」というのは、
「その仕事が好きで、やりたいから始める」ということです。

「会社で出世する見込みがなくなったので、仕方なく独立しました」というような
消極的な理由は「後ろ向き」です。そういう面も多少あるかもしれませんけれども、
経営理念にするのはやめましょう。暗い気持ちになってしまいます。

ポイント②「世の中を良くしたい」

世の中の人々に喜び、満足してもらえることで
会社は受け入れられ、継続していきます。そこで
「世の中を良くしたい」
「お客様に喜んでもらいたい」
と経営理念で発信します。世の中の一員となれます。

「お金がほしい」
「もうかりさえすれば、世の中なんて知ったことではない」
というのでは、世の中に受け入れられません。
会社は継続できません。

→金融機関の印象も良くないです

ポイント③「個性的、具体的」

「個性的、具体的」というのは
「自分だけのもの、はっきりしたもの」ということです。
「ありきたり、抽象的」というのは
「誰にでも当てはまるもの、ぼんやりしたもの」ということです。

例えば、「お客様に喜んでもらいたい」という理由だけだと
商売をしている人は全員そう思っています。抽象的です。
なぜその仕事をしたいのか?
なぜお客様に喜んでもらいたいのか?
そう思うようになったきっかけは?
いつ、どこで、誰に、何を、どうすることで喜んでもらいたいのか?
というところまで深く考えます。そうすることで
自分だけの経験をもとにした個性的、具体的な経営理念となります。

キャッチフレーズのように一言で表す必要はありません。
無理にまとめると意味が分かりづらくなったり、
どこかで聞いたような軽いものになりがちです。
文章の形そのままで大丈夫です。


他の会社がどんな経営理念をもっているのか、
参考にするのも良いかもしれません。
次のリンク先では、さまざまな会社の経営理念を見ることができます。

→「ビジョンガイド」

経営理念は、創業融資において
金融機関が重視する点①社長の事業に対する熱い想い
に他なりません。
しっかり作れば熱い想いは伝わります。

口だけでは説得力がない、
ということで当事務所も経営理念を持っています。
1つの例としてご覧ください。

→当事務所の経営理念

経営理念が出来上がったら、SWOT分析に進みます。

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西田恭隆(nishida  yasutaka)
     ◆公認会計士
         ◆中小企業診断士
             ◆税理士事務所

所長の著書

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 著者名:西田恭隆公認会計士
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