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クラウドファンディングとは、
世の中の人々から、少しずつお金を出してもらって
事業に必要な資金を調達することです。
インターネットを使って、世の中の人々に協力を呼びかけます。
「少しずつ」といっても、
タダでお金を出してくれる人はいません。
クラウドファンディングを利用して、
無事に開業できた場合、
協力してくださった方々にお礼をする必要があります。
約束した商品サービスを提供することになります。
お金は返済不要です。
→ただし、約束を守れなかったら返金
→むしろインターネットで借入したい
また
「インターネットを使って協力を呼びかける」
といっても、個人や創業間もない会社が
ブログやホームページを使って呼びかけても、
ほとんど反応は得られないと思います。
通常、
クラウドファンディングによる資金調達を考える場合、
クラウドファンディングサービス会社(以下サービス会社)
に支援依頼する必要があります。
サービス会社が運営するサイトには、
「少しならお金を出しても良い」
と考える人々がたくさん集まってきます。
多くの人々に協力を呼びかけることができます。
また、資金が集まりやすくなるような、
アピール方法も助言してくれます。
以下では、
■クラウドファンディング全体の流れ
■クラウドファンディングのメリット、デメリット
■クラウドファンディングと創業融資、創業助成金との比較
■クラウドファンディングサービス会社の探し方
について説明していきます。
クラウドファンディング全体の流れは次の通りです。
サービス会社に申し込んでから、
お金が入金されるまで約4ヶ月かかります。
▼サービス会社に電話して事業内容を説明
どのような事業を行うのか、資金をいつまでに、いくら集めたいのか、
電話で簡単に説明します。
会社法人の方でも、個人事業主の方でも、
どちらでも申し込めます。
↓
▼サービス会社と面談し、契約を締結
全員が面談、契約にすすむわけではありません。
ある程度、資金調達の可能性が見込まれる方のみとなります。
「創業計画書を作れるレベルであれば大丈夫」
とのことです。
↓
▼世の中の人々に協力を呼びかけるためのページを作成
サービス会社によっては担当者が付きます。
調達しやすくなるよう、助言を受けながら一緒に作成します。
目標資金調達額も決めます。
↓
▼ページを一般公開、目標額を達成
集まったお金が目標額に届けば、資金調達は成功です。
100万円目標で、集まったのが105万円であれば、
105万円調達決定です。
目標額に届かなければ、資金調達できません。
100万円目標で、集まったのが98万円であれば、
調達額は0円です。
98万円は協力者の方々に返金されます。
↓
▼口座入金、協力者の方々にお礼
協力者の方々に対して、約束した商品サービスを提供します。
感謝の気持ちを込めて、きっちりお礼をします。
以上が流れです。
創業計画書を作れる方であれば、
クラウドファンディングも利用できる可能性が高いです。
次の「メリット」で述べるとおり、
利用申込は無料ですし、創業融資といっしょに
とりあえず申し込んでみるという判断もアリだと思います。
メリットは3つ、
デメリットは2つあります。
【メリット① 利用申込は無料で資格条件なし】
クラウドファンディング利用申込の際、
サービス会社にお金を払う必要はありません。
世の中の人々に、無料で協力を呼びかけることができます。
目標資金額を調達できた場合、
その中からサービス会社へ手数料を支払います。
調達できずに0円に終わった場合、
支払手数料は0円です。
サービス会社の料金体系は完全成功報酬型です。
また、利用申込に資格条件はありません。
創業融資と異なり、自己資金や事業経験の有無、
申込者の信用情報に関係なく申込めます。
気軽に利用できるという点が1つ目のメリットです。
【メリット② スタート時の広告宣伝になる】
■小売店を開業
■目標調達金額150万円
■1人ひと口3,000円
■協力者へのお礼=目玉商品割引30%
という条件でクラウドファンディングを開始し、
目標額を達成、無事に開業できたとします。
協力者の方々はほぼ全員、必ず来店しますので、
スタート時点で150万円÷3,000円=500人の
新規客を獲得できます。
新規客500人の中には、
商品をリピート購入される方もいるはずです。
リピート客の獲得にもつながります。
協力者へのお礼=目玉商品割引30%分は、
確実に効果が出る広告宣伝費
と考えることができます。
事業用の資金を調達できるうえ、
高い広告宣伝効果も得られるということで、
一挙両得です。
個人的には、一番面白いメリットだと思います。
【メリット③ 資金調達後の面倒な手続はなし】
クラウドファンディングによって資金を調達した後は、
お礼として、協力者の方々に約束した商品サービスを提供します。
調達後にやることはこれだけです。
調達したお金の使いみちも自由ですし、
借金ではないのでお金の返済や利息の支払はありません。
補助金のような面倒な書類整理、
サービス会社に対する定期報告なども一切ありません。
【デメリット① 開業資金の全てを調達するのは無理】
個人事業主や中小企業が
クラウドファンディングで調達できる金額の相場は
150万円前後です。
開業に必要な資金の相場は400万円以上です。
飲食店であれば1,000万円以上かかるでしょう。
足りない部分は自力で調達する必要があります。
まずは自己資金(自分で用意したお金)や創業融資による調達を考え、
それらと一緒にクラウドファンディングを利用する
というのが現実的だと思います。
創業融資では自己資金の額が重要になります。
クラウドファンディングで集めたお金を自己資金として
創業融資に申し込むことも可能です。
【デメリット② 入金までに時間がかかる】
サービス会社に申し込んでから
口座入金されるまで約4ヶ月です。
創業融資の約1ヶ月に比べると時間がかかります。
開業のタイミングから逆算して、
クラウドファンディングや創業融資申込の時期を
整理しておく必要があります。
創業時の資金調達方法として、
①クラウドファンディング、②創業融資、③助成金補助金(創業助成金)の
3つを比較したのが次の表です。
創業融資、創業助成金の詳しい内容は、次のリンク先をごらんください。
インターネットで検索すると、
窓口となるクラウドファンディングサービス会社は複数社あることが分かります。
条件などを比較して、一度相談してみると良いでしょう。
相談のしやすさ、回答のスピード、丁寧さ
なども参考にすると良いと思います。
当事務所はクラウドファンディングサービスを提供しておりません。
クラウドファンディングサービス会社の紹介もしておりません。
サービス会社はご自身でお探し頂く必要があります。
クラウドファンディングについては、Q&Aにも情報がございます。
以上、
創業融資から助成金補助金、
ベンチャーキャピタルやクラウドファンディングまで
創業時における様々な資金調達方法について説明しました。
Q&A集「質問⇔回答たまり場」にも
まだまだ多くの情報がございますので、
お時間のある時に、ながめて頂ければと思います。
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