大学を卒業後、公認会計士の試験に合格し、
4年半の間、会社の帳簿チェック(監査といいます)と
税務の仕事に従事しました。
その仕事でわたくしが感じたことは、
チェックはあくまでチェックにすぎないということでした。
赤字に悩んでいる会社があったとします。
公認会計士は「この会社は間違いなく赤字で悩んでいます」
という証明を出すだけで終わりです。
「チェックして終わりで良いのだろうか」
「会計データを経営改善にどう使うのかが大事なのでは」
という気待ちが高まっていきました。
大企業は経理部門があり、
会計データを経営改善に活かす方法を知っています。
一方、
中小企業の多くは、経理担当者を雇う余裕がないので、
会計データを使った経営改善どころか、
いま会社に利益が出ているのかどうかも分かっていません。
中小企業の経理担当として、役立つ方向があるのではないか、
と考えるようになりました。
公認会計士は、登録すれば税理士の資格を持てます。
多くの中小企業に関わることができる、
税理士の道に進もうと決意しました。
しかし会社の赤字を解消して経営を改善するには
公認会計士、税理士の知識経験だけでは足りません。
帳簿をきれいに整え、節税すれば、
一時的に利益が改善されることもあるでしょう。
しかし、根本的な解決にはつながりません。
能力不足を感じ、
わたくしは中小企業診断士の資格取得を目指しました。
東京都東大和市にある中小企業大学校の
診断士養成講座に入校し、
第一線で活躍する中小企業診断士の先生方に
指導を受けながら、
「どうすれば会社がよくなるのか」
多くのことを学びました。
ホームページのわたくしの写真は、
中小企業大学校の卒業式でとったものです。
中小企業診断士としていつも心にとめていることは、
「本に書いてあるようなことをそのまま受け売りして伝えない」
「ややこしいカタカナ言葉は使わない」
「自分が実際にできないことは会社に提案しない」
ということです。
都内の会計事務所で
会社設立、創業融資、税務顧問の業務に従事し、
そして開業に至りました。
以上、わたくしが中小企業を支援したいと考えるようになった経緯です。
資格を3つそろえたことと、
会社経営を支援できることは別であることは自覚しております。
日々、どうすれば会社が良くなるのか、社長と一緒に考え、学んでおります。
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