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楽しいかもしれない青色申告   ややこしい科目の入力方法

ダウンロードやソフトの説明については、
次のリンク先をごらんください。

預金出納帳と現金出納帳に入力する際、
ほとんどの入出金は1行=1科目入力で済みます。

しかし、中には2科目以上になるものや
どの科目を使えば良いのか、悩ましいものもあります。
ここでは、その

「ややこしい科目」

について入力方法を説明しています。
といっても、それほど数は多くありませんし、
一度入力したら、次回はそれをコピー貼り付けするのが便利です。

→次回以降はコピー貼り付け
→説明がない場合は無料相談

 
ややこしい科目の内容 ソフト入力科目
相手に商品やサービスを提供して受け取ったお金 売上
相手に商品やサービスを提供して受け取るお金で
振込手数料を除いた金額が入金された場合
売上
支払手数料
給与やボーナスの支払い 給料賃金
法定福利費
預り金
自宅の一部を事務所や仕事場にしている場合の
自宅家賃の支払い
地代家賃
生活費
業界団体への入会金、年会費、登録手数料 支払手数料
長期前払費用
預金に付く受取利息 生活費
仕入前払金の支払い 仕入
20万円以上の礼金支払い 長期前払費用
開業前または開業後売上があがる前の経費(創立費、開業費) 各経費科目
前期末の買掛金や未払金の支払い 仕入
消耗品費
各固定資産科目
金融機関借入金と元本利息の返済
(保証協会保証料等が差し引かれた金額が入金)
借入金
支払手数料
相手に商品やサービスを提供して受け取ったお金

預金口座に売上金が入金される場合、預金出納帳の「売上」項目で処理します。

4月1日に売上金100万円が入金になった場合の処理は次の通りです。
現金で売上金を受け取る場合も、同様に、現金出納帳の「売上」項目で処理します。

科目一覧へ

売上金のうち振込手数料を除いた金額が入金された場合

売上金は100万円だけれども、振込手数料324円は当方負担のため、
預金口座には999,676円しか入金されない場合、次のように処理します。
 

いったん売上金が100万円入金され、
すぐに振込手数料を当方が払ったという形にします。

厳密には上記のように処理するのが正しいですけれども、
年間売上が1,000万円前後の方であれば、
入金額をそのまま「売上=999,676円」と処理しても
大きな問題はありません。

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給与やボーナスの支払い

従業員の給与や賞与は
社会保険料や税金を控除した後の手取り額を支給します。

このエクセルソフトは全ての科目を
現金と預金の動きにつなげて入力する必要がありますので、
次のようにします。

■給与額面 =30万円
■社会保険料=▲3万円
■源泉所得税=▲1万円

差引手取額=26万円

いったん額面30万円の「給料賃金」を従業員に払い、
その後社会保険料「法定福利費」3万円と
源泉所得税「預り金」1万円を戻したと考えます。

社会保険料の預り金を「法定福利費」のマイナスで処理していますけれども、
このあと、年金事務所に会社負担分も合わせて6万円支払うと、
差し引き会社負担分3万円だけが「法定福利費」として残ります。

もちろん、社会保険料を「預り金」科目で処理しても大丈夫ですけれども、
科目を使い分けるのは面倒だと思います。

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自宅の一部を事務所や仕事場にしている場合の、自宅家賃の支払い

自宅マンションのひと部屋を事務所や仕事場として使っている場合、
マンション家賃の一部を面積割合に応じて経費にすることができます。

例えば、
マンション家賃が毎月10万円(年間120万円)で
書斎の1部屋を仕事に使っており、
家全体の30%くらいの広さの部屋だとします。

120万円×30%=36万円を経費に落とせます。

処理方法は2種類あります。

①決算前にあらかじめ分けて入力する方法

▼決算前の毎月処理
預金出納帳や現金出納帳シートに

・地代家賃3万円(30%)
・生活費7万円(70%)

と分けて入力します。支払金額は計10万円(100%)です。

▼決算時の処理
何も処理する必要はありません。


仕事で使った年間地代家賃は、3万円×12ヶ月=36万円となります。

②決算でまとめて分ける方法

▼決算前の毎月処理
預金出納帳や現金出納帳シートに

・地代家賃10万円

と入力します。支払金額を分けずにそのまま入力します。

▼決算時の処理

決算書下書シートの⑥のところで
e-TAXに入力する際、

・本年中の賃借料等=年間地代家賃10万円×12ヶ月=120万円
・必要経費算入額=120万円×30%=36万円

とします。決算で1年分まとめて分けます。


仕事で使った年間地代家賃は36万円となります。

結局、どちらの方法も、同じ36万円です。

→仕訳の形で知りたい

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業界団体への入会金、年会費、登録手数料

業界団体への入会金や年会費、登録手数料は
まとめて「支払手数料」で処理してかまいません。

入会金や年会費は「諸会費」という科目を追加して処理しても良いですけれども、
毎月発生しない経費のために、わざわざ科目を追加するのは面倒だからです。

→科目追加はほどほどに
→「租税公課」でも可

ただし
20万円以上の入会金は一度に経費に落とせません。
5年にわたって少しずつ経費に落としていく必要があります。
決算前のソフト入力科目は「長期前払費用」とします。
決算経費化の処理を行います。

決算の流れは、20万円以上の礼金と同じです。

→20万円以上の礼金

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預金に付く受取利息

事業用の預金口座に利息がついた場合、
「生活費」の科目でプラス入力します。

銀行からの受取利息は、事業活動と関係ないからです。

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仕入前払金の支払い

決算前の仕入代金前払いは
「仕入」で処理します。

決算時に前払金が残っている場合、
決算処理が必要になります。

→仕入前払金の決算処理

仕入以外の前払い決算処理は、省略します。
詳しくは右の決算処理のポイントをごらんください

→決算処理のポイント

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20万円以上の礼金支払い

資産科目「長期前払費用」で処理します。
決算時の処理は右のリンク先をごらんください。

→長期前払費用の経費化

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開業前または開業後売上があがる前の経費(創立費、開業費)

まず、これらの内容を説明します。

「創立費」=開業前(開業日前)に使った経費
「開業費」=開業後、売上が発生する前に使った経費

図で表すと下記のとおりです。

経費の内容自体は、消耗品費や広告宣伝費、支払手数料など
通常の経費と変わりません。
創立準備にかかった経費、開業準備にかかった経費として
呼び方を変えているだけです。

創立費、開業費という科目は資産項目です。
いったん資産にした後は、いつでも経費に落とせる項目です。
1年目に落としても良いですし、10年後に落としても良いです。
金額の一部だけ経費に落とすという使い方もできます。

将来、自由なタイミングで節税に使える項目ですけれども、
決算処理が非常にややこしくなるので、
この会計ソフトでは創立費や開業費という項目を
使用せず、最初から全部経費で処理してしまいます。
もともとの経費内容通り、消耗品費や広告宣伝費、支払手数料等で処理します。

1年目に経費に落として赤字になっても、
赤字は繰越欠損金として3年間繰り越しできます。
将来の利益(所得)と相殺できます。

→繰越欠損金とは

3年以内に創立費と開業費を経費に落とす予定であれば、
結果は同じです。
ややこしい科目を使わなくて済みますし、
シンプルです。

エクセルに入力する
創立費の日付は開業日にします。
例えば、開業日が4月1日で、
その前の昨年12月27日に、打ち合せのためお茶を飲んだ場合、
エクセルには4月1日の日付
「接待交際費」や「消耗品費」を入力してください。

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前期末の買掛金や未払金の支払い

前期に計上した「買掛金」や「未払金」を当期に払った場合、
その内容科目で入力します。

前期末に計上した買掛金を当期に支払った場合
「仕入」で処理します。
買掛金は決算時にしか使いません。

前期末に計上した未払金55万円の内訳
■消耗品費分の未払金15万円
■工具器具備品分の未払金40万円

これらを当期に支払った場合
相手科目は「消耗品費」、「工具器具備品」として
預金出納帳または現金出納帳に入力してください。
未払金も決算時にしか使いません。

前期末の未払金、買掛金は
当期末の決算処理で消えます。

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金融機関借入金と元本利息の返済

信用金庫から借入した場合、
手数料や信用保証協会の保証料を差し引かれた残りが入金されます。
返済は元本と利息合わせた額です。
この場合、次のように入力します。

▼3月12日に信用金庫から500万円の借り入れ
保証協会保証料2万円と手数料5,000円を引かれた
497万5,000円が口座に入金

▼4月30日に第1回の返済、元利金合わせて11万円を返済
内訳は元本10万円、利息1万円

いったん「借入金」500万円が入金され、
すぐに保証料と手数料を「支払手数料」として支払ったと考えます。

返済額は全額経費ではなく、利息分しか経費になりませんので、
元本と利息を分けて入力します。

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西田恭隆(nishida  yasutaka)
     ◆公認会計士
         ◆中小企業診断士
             ◆税理士事務所

所長の著書

  「税理士ができる
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