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楽しいかもしれない青色申告   ややこしい科目の入力方法

ダウンロードやソフトの説明については、
次のリンク先をごらんください。

預金出納帳と現金出納帳に入力する際、
ほとんどの入出金は1行=1科目入力で済みます。
しかし、中には2科目以上になる、ややこしいものもあります。
ここでは、その

■ややこしい科目
■処理に迷いそうな科目


の入力について説明しています。
といっても、それほど数は多くありませんし、
一度入力したら、次回はそれをコピー貼り付けするのが便利です。

→次回以降はコピー貼り付け
→説明がない場合は無料相談

損益計算書科目

売上

預金口座に売上金が入金される場合、預金出納帳の「売上」項目で処理します。

4月1日に売上金100万円が入金になった場合の処理は次の通りです。
現金で売上金を受け取る場合も、同様に、現金出納帳の「売上」項目で処理します。

売上(振込手数料は当方負担)

売上金は100万円だけれども、振込手数料324円は当方負担のため、
預金口座には999,676円しか入金されない場合、次のように処理します。
 

いったん売上金が100万円入金され、
すぐに振込手数料を当方が払ったという形にします。

厳密には上記のように処理するのが正しいですけれども、
年間売上が1,000万円前後の方であれば、
入金額をそのまま「売上=999,676円」と処理しても
大きな問題はありません。

給料賃金

従業員の給与や賞与は
社会保険料や税金を控除した後の手取り額を支給します。

このエクセルソフトは全ての科目を
現金と預金の動きにつなげて入力する必要がありますので、
次のようにします。

■給与額面 =30万円
■社会保険料=▲3万円
■源泉所得税=▲1万円

差引手取額=26万円

いったん額面30万円を従業員に払い、
その後社会保険料3万円と源泉所得税1万円を戻したと考えます。

社会保険料の預り金を「法定福利費」のマイナスで処理していますけれども、
このあと、年金事務所に会社負担分も合わせて6万円支払うと、
差し引き会社負担分3万円だけが「法定福利費」として残ります。

もちろん、社会保険料を「預り金」科目で処理しても大丈夫ですけれども、
科目を使い分けるのは面倒だと思います。

受取利息(金融機関)

事業用の預金口座に利息がついた場合、
「生活費」の科目でプラス入力します。

銀行からの受取利息は、事業活動と関係ないからです。

貸借対照表科目 資産

長期前払費用(20万円以上の礼金)

支払時はこの資産科目で処理します。
決算時の処理は右のリンク先をごらんください。

→長期前払費用の経費化

創立費、開業費

まず、これらの科目内容を説明します。

「創立費」=開業前(開業日前)に使った経費
「開業費」=開業後、売上が発生する前に使った経費

図で表すと下記のとおりです。

経費の内容自体は、消耗品費や広告宣伝費、支払手数料など
通常の経費と変わりません。
創立準備にかかった経費、開業準備にかかった経費として
呼び方を変えているだけです。

創立費、開業費は資産項目です。
いったん資産にした後は、いつでも経費に落とせる項目です。
1年目に落としても良いですし、10年後に落としても良いです。
金額の一部だけ経費に落とすという使い方もできます。

将来、自由なタイミングで節税に使える項目ですけれども、
決算処理が非常にややこしくなるので、
この会計ソフトでは創立費や開業費という項目を
使用せず、最初から全部経費で処理してしまいます。
もともとの経費内容通り、消耗品費や広告宣伝費、支払手数料等で処理します。

1年目に経費に落として赤字になっても、
赤字は繰越欠損金として3年間繰り越しできます。
将来の利益(所得)と相殺できます。

→繰越欠損金とは

3年以内に創立費と開業費を経費に落とす予定であれば、
結果は同じです。
ややこしい科目を使わなくて済みますし、
シンプルです。

エクセルに入力する
創立費の日付は開業日にします。
例えば、開業日が4月1日で、
その前の昨年12月27日に、打ち合せのためお茶を飲んだ場合、
エクセルには4月1日の日付
「接待交際費」や「消耗品費」を入力してください。

貸借対照表科目   負債

買掛金および未払金

前期に計上した「買掛金」や「未払金」を当期に払った場合、
その内容科目で入力します。

前期末に計上した買掛金を当期に支払った場合
「仕入」で処理します。
買掛金は決算時にしか使いません。

前期末に計上した未払金55万円の内訳
■消耗品費分の未払金15万円
■工具器具備品分の未払金40万円

これらを当期に支払った場合
相手科目は「消耗品費」、「工具器具備品」として
預金出納帳または現金出納帳に入力してください。
未払金も決算時にしか使いません。

前期末の未払金、買掛金は
当期末の決算処理で消えます。

借入金(および信用保証料)

信用金庫から借入した場合、
手数料や保証料を差し引かれた残りが入金されます。
返済は元本と利息合わせた額です。
この場合、次のように入力します。

▼3月12日に信用金庫から500万円の借り入れ
保証協会保証料2万円と手数料5,000円を引かれた
497万5,000円が口座に入金

▼4月30日に第1回の返済、元利金合わせて11万円を返済
内訳は元本10万円、利息1万円

いったん500万円を借り入れ、すぐに保証料と手数料を支払ったと考えます。

返済額は全額経費ではなく、利息分しか経費になりませんので、
元本と利息を分けて入力します。

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西田恭隆(nishida  yasutaka)
     ◆公認会計士
         ◆中小企業診断士
             ◆税理士事務所

所長の著書

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